サイコロジカルライン


 「株式投資は美人投票」という言葉があります。これがどういう意味かと言いますと、普通の美人投票は、一番票を集めた人がミスXXと呼ばれて、賞品をもらうのですが、株式投資の美人投票はちょっと違って、一番票を集めた人に投票した人が賞品をもらえるということです。
 そうなると、あなたが投票するときに何を考えますか?おそらく、自分が誰を美人だと思うか、ということよりも、みんなが誰を美人だと思うか、ということが重要になってきます。これを株式投資に置き換えると、自分一人がいいと思う銘柄よりも、みんながいいと思う銘柄が値を上げることになります(実際には、さらにみんなより早く、みんなが誰に投票するかを推測しなければならない訳ですから難しいのですね)。

 株式売買は常に、上がると思う人と、下がると思う人がいて取引が成り立ちますので(FECOの会議室を見てもいろんな意見があることがよく分かると思います)、市場参加者の考え方(投資家心理)が重要になってきます。

 サイコロジカルラインとは、この様な投資家心理をはかる指標として考え出されました。実際には、株価が前日比で値上がりした場合を「勝ち」値下がりした場合を「負け」として、過去12日間が何勝何敗かで指標を算出し ます。  例えば、過去12日の前日比がすべて+ならば12勝(%で表現している場合は100%)、12日の内半分(6日)が+ならば6勝6敗(50%)、12日がすべて−ならば12敗(0%)となります。  実際の分析方法は、サイコロジカルラインが9勝3敗(75%)以上になると、みんな「そろそろ利食っておこうかな」と思うようになる(加熱気味)と言われていますので、これ以上は買いにくい状態といえます。反対は3勝9敗(25%)以下と言うことです。

*注意点

 サイコロジカルラインは前日比が「+」か、「−」かに着目しているため、前日比+100円でも+1円でも結果は同じになります。ということで、この指標もRCI同様、株価や移動平均、出来高などと併せて使うことが大切だと思われます。


わらしべの株価チャートに表示されています。

目次へ戻る